2021年4月27日(火) 【ホームレスの大ちゃん】 28年ほど前の話ですが、 仲良くしていた、ホームレスの大ちゃんという名の友達がいました。 彼の生活手段は「タロット占い」 これがまた、よく当たるわけでけっこう人気者でした。 千円〜三千円までのコースがあり、値段によって真相部分まで占ってくれます。 大ちゃんの隣に僕がヒョコっと座って、ギターを弾いている。 暇な時は、大ちゃんも唄う。 そうすると、何事かと客が寄ってくる。 いいコンビレーションでした。 大ちゃんはとても女好き。 綺麗な人や可愛い子が来ると、千円で真相心理まで占う。 時にはマッサージもやってると、身体を触ってる。 ほんま、スケベな占いマッサージ師だ。 (そんなDVDもありますね・・・) ある冬の日、越冬できずに駅前で一人のホームレスが死んだ。 行政の通達で、ねぐらを移動させられたその場所で・・・ 僕たちは、追悼コンサートをやってあげました。 仲間達に声をかけ、30人ぐらいは集まったんじゃないかな・・・ 大ちゃんはベースが弾けれるということで、僕の横でベースを弾いてもらった。 これがまた、、、、 ハチャメチャもいいとこで、しまいには大ちゃんが唄い出す始末。 でも大ちゃん、泣いてたっけ・・・ そんな大ちゃんが大好きで、毎日一緒にいた。 ある夜大ちゃんのねぐらへ行ったら、ダンボールもシートも無い。 もちろん、タロットも無い。 ただのコンクリートの地面だった。 「大ちゃんは?」と仲間のホームレスに聞くと、 「浜松は住みにくいから、東へ行くと言って行っちまったよ〜」と。 あれから25年、大ちゃんはどこの空の下で占っているのだろうか。 また、スケベマッサージをしているのだろうか。 ヘタクソなベースを弾いているのだろうか。 そんな事を思い出した。 生きていてくれ、大ちゃん! [コメントする] [更新通知] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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