与太郎の呟き

2022年6月29日(水)
【天皇機関説についての昭和天皇の大御心】






昭和天皇は美濃部達吉が軍部から弾圧を受けていたことを残念に思われていたことは皆様もご存知のことと思います。

当時の鈴木貫太郎侍従長は、西園寺公爵の秘書原田熊雄に「絶対内緒の話だが」と前置きして、天皇の意見を教えてくれたという。それは次のようなものでした。

主権が君主にあるか、国家にあるかと論ずるならわかるが、ただ機関説がよいか悪いかという感情的な議論は、すこぶる無茶な話である。
自分は君主主権説よりも、むしろ国家主権のほうがよい。
君主主権は、ややもすれば専制に陥りやすいからだ。
日本のような君国一体の国ならば、どちらでもよいではないか。
美濃部のことをかれこれいうけれども、美濃部はけっして不忠な者ではないと、自分は思う。
今日、美濃部ほどの人がいったい何人日本にいるのか。
ああいう学者を葬ることは、すこぶる惜しいものだ。

このように昭和天皇は冷静にものごとをご観察され、筋を通そうとするお考えが強いことがわかります。
世の中が右傾化し、戦争に国民が巻きこまれる気配の濃い当時、「民主主義」を念頭においていたのは昭和天皇でした。




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