1967年8月22日(火)

愛知県一宮市にある『さくら助産院』で、岡田有希子こと「佐藤佳代」の母・孝子は出産直前に『緑性胎盤による異常出産』と判明した。

さくら助産院

●通常は帝王切開だが、2時間以上かかる為に担当医師は告げた。

「自然分娩で頑張って下さい」

父は、妻の出産にあたり医師に呼ばれて難産の為、選択を問われた。

「奥さんを助けますか?
お子さんを助けますか?」


父は、医師からの問いに気が動転して思わず、「妻を!」と口走ってしまった。

そして、母は陣痛注射を打って、切開せずに必死の思いで出産した。

母は、初めて産声を聞いた時、「感激して、涙がボロボロと零れた」と、佳代が生まれて来た時の感動の思いを語った。

体重=2700kg 身長=47cm

佳代は小さな未熟児として生を受け、佐藤家の次女として誕生した。

そして、父から命名・『佳代』と付けられた。


佳代は未熟児で生まれたにも関わらず、周囲の心配をよそに良く飲み、良く眠り、むずがったり、大病も夜泣きもせず、母親の手を掛けずにスクスクと育つ。


1歳1ヶ月の時、家族と初めて東山動物園に行く。
佳代は父親の腕に抱かれながら、ライオン前の地面に下ろされるとライオンに向かって、数歩だけ立って『初歩き』する姿を両親に見せて喜ばせた。

昭和44年
2歳の時に名古屋市熱田区に引越しをする。

引越して間もなく、父親が姉と佳代に約束した。

「日曜日に何処かに連れて行くぞ!」

しかし、引越し疲れで取り止めにした事に対して、佳代は不満げに言い続けて、絶対に譲らなかった。

「約束だったんだから、連れて行って!!」

「じゃあ、鰻を食べに行こう!」

父が機嫌直しの為に言っても、佳代は怒り続ける。

「行かない!」

駄々を捏ね続ける佳代に流石の父も腹を立て、佳代だけを置いて、姉を連れて食事に行った。
それでも頑固な佳代は、泣かない子供だった。

この頃、『さ行』が、なかなか言えずに三輪車を「タンリンシャ」
七夕の唄、♪笹の葉さらさら♪を「タタノハ タラタラ〜♪」と、大きな声で歌っていた。

また、玩具の機関車に乗って、御機嫌のうちは良いが、次第にきかん坊の側面を見せ始めていた。

ある日、母親に叱られた佳代は、降りしきる雨の外に飛び出して、そのまま泣き続けるという意地っ張りな面も見せた。


また素早しっこくて、何か悪い事をして、両親が叱って押し入れの中に入れようとする前に我先にと自分から押し入れの中に逃げ隠れてしまうチャッカリした子供でもあった。

2歳2ヶ月の時には、祖父が姉と佳代を遊園地に連れて行く。
「乗り物に乗りたい!」
と、せがむ佳代に祖父は、「1回だけ」という条件で乗り物に乗せた。
しかし、佳代は物足りなかったせいか、帰宅して寝るまで、祖父の顔を睨み続けていた逸話も持つ。

また、母と良くトランプの神経衰弱をして、母を本気にさせる位の強さを見せたり、リカちゃん人形の服を自分で着せようとして、ホックが中々はめられず、眠くなってもウトウトしながらも一生懸命に挑戦していた。

3歳検診の時には、医師から「良く無事に生まれましたね。
普通なら、死産か、障害児として生まれるケ−スです」
とおどろかれた。

負けん気が強くて、姉とも頻繁に堂々と他愛のない理由で喧嘩するようになる度に姉妹は母親に叱られる。

母の声が飛ぶと佳代は、いつも真っ先に押し入れに逃げ込んで、母に見つかって叱られるのは、いつも姉の方だった。

佳代は、何かと二歳上の姉に対して、ライバル意識を燃やした。
佳代が負けた時には姉に食いつく。

「私の方が小さいんだから!」

勝った時には自慢げに「お姉ちゃんに勝った!」と、茶目っ気ぶりを見せる女の子だった。

母は毎朝、姉の幼稚園の送りに佳代を連れて行く。
しかし、毎回、幼稚園に着くと帰りたがらずに姉と一緒にいたがる。

そして、姉の嫌いな給食まで一緒に食べてしまう。
佳代は、給食のお代わりまでして、帰って来るシッカリ者だった。

そんな、わんぱくで、お転婆の佳代に事件が発生する。
佳代が良く遊びに行く家で、普段から大人しい猫の尻尾を掴んで、逆さ吊りにして遊んでいた時、日頃の恨みを晴らそうと温和な猫から襲撃されてしまう。
猫に襲撃された事は、佳代には微かな記憶として残っていた。

毎日、お転婆に過ごす佳代も、やがて旗屋幼稚園に通園する事になる。








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